2 / 25

第2話

 今回が順調だったのは、女子の方から直人に告白してきたから、でもあった。  愛するより、愛される方が長続きするってホントだな、なんて調子のいいことを言っていた直人。  交際も2か月続き、これはいよいよ本物だな、と思った矢先の振られっぷりだった。 「でも、確かにおかしいな」  クレープを食べ終えた梓は、指先を舐めながら考えた。  これまでも、どんなに順調だったとしても、約2か月で破綻してきた直人の恋。 「2か月、って数字に何か心当たりない?」 「俺の嫌な部分が、見えてきたんだ。きっと」 「自虐的だな。もっと冷静になってよ」 「今は……、無理だ……」  可哀想な直人。  すっかり落ち込んでしまっている。

ともだちにシェアしよう!