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第三章・19
体を優しく撫でていたルドーニの大きな広い掌は、やがてヴァフィラの中心に向かって伸びてゆき、それをやんわりと握り込んだ。
「あッ!」
そんなところ。
ヴァフィラは慌てて身を起こそうとしたが、ルドーニはその上に覆いかぶさるようにして動きを封じ、口づけてきた。
キスを交わしながら、ゆっくりと上下に動くルドーニの手。
「ん、んぅ」
塞がれた唇から、声が漏れる。
ぬるりとした体液の感触が、自身に伝わってくる。
ルドーニはヴァフィラの分身をしごき上げながら、指先でその特に敏感な部分を押しこすった。
「ああッ! あ、あっ」
口づけの合間にヴァフィラは声をあげた。
湧き上がってくる制御できない昂ぶり。
脳天まで貫かれそうな感覚。
「ルドーニ、待って。ダメだ」
「いいからそのままで」
「あ、あぁッ! や、だめッ!」
眼を固く閉じ、熱い息を吐くヴァフィラの肌はすっかり桜色に染まり美しい。
胸に散らされた二つの小さな紅い粒も、その色をずいぶん濃く深めている。
「んッ! んぅ」
ひときわ鋭くうめき、大きく震えたヴァフィラはついにルドーニの掌に体液を吐き出してしまった。
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