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第三章・20
恥ずかしい。
よりによって、彼の手の中に。
ヴァフィラはルドーニから顔をそむけた。
だがルドーニはお構いなしに小さく笑うと、その頬に軽く口づけ、吐きだされたものをヴァフィラの後ろにたっぷりと塗りつけた。
指先が敏感な後膣に触れる感触に、ヴァフィラはすくんだ。
「なッ!」
何をする、と言いたかったが、問ういとまもなく答えはすぐに行動で示された。
ルドーニの指が、ゆっくりと内に潜り込み始めたのだ。
「あ、いッイヤ!」
「イヤか? もうダメか?」
ルドーニの指は、ヴァフィラの内でそれ以上進むのをやめた。
その代り、内壁に指腹を擦りつけて刺激を与えてくる。
「ふッ、んぅ」
震えるヴァフィラの内を、ルドーニの指がいじわるく蠢いた。
「どう?」
どう、って。
前の方も再びそっと握られ、ゆるゆると柔らかく揉まれ始めている。
前を、後ろを同時に責められ、ヴァフィラは身悶えた。
じっとしていられない。
打ち寄せる波のような感覚。
胸を締め付ける、甘苦しい気持ち。
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