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第三章・21

 ルドーニの指が、ヴァフィラの内壁の最も敏感な部分を探り当てた。  指腹が、軽く優しくそこを圧迫してくる。 「あああッ!」  電流が体を走る。  先端から淫液があふれ出たことが自分でも解かった。 「あッ! や! ルドーニ、やめ……ッ!」  やめてほしい、でも、もっと感じていたい。  相反するジレンマが、ヴァフィラを襲う。 「あ、あぁ! あんッ!」  勝手に声が漏れる。  まるで自分の声じゃないみたいだ。  恥ずかしい。こんなはしたない声。 「いいんだよ、ヴァフィラ。これが気持ちいい、ってことなんだから」 「え……」  涙のにじんだ眼で、ヴァフィラはルドーニを見つめた。  指はいじわるく体を嬲ってはいるが、その表情は穏やかでおおらかだ。

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