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第八章・3

「ヴァフィラ、どうした?」  大人の声。  神殿の陰から現れたその男性には、見覚えがあった。  確か、現役の大魔闘士・ニコルスだ。  ルドーニの姿に気づくと、ニコルスはヴァフィラにかけた声と同じく、優しく話しかけてきた。 「やあ、ルドーニ。この少年は、ヴァフィラ。大魔闘士の候補生だ。よろしく頼む」  この幼さで、大魔闘士候補生。  しかも、『少年』ということは、ヴァフィラは男か!?

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