162 / 459
第八章・3
「ヴァフィラ、どうした?」
大人の声。
神殿の陰から現れたその男性には、見覚えがあった。
確か、現役の大魔闘士・ニコルスだ。
ルドーニの姿に気づくと、ニコルスはヴァフィラにかけた声と同じく、優しく話しかけてきた。
「やあ、ルドーニ。この少年は、ヴァフィラ。大魔闘士の候補生だ。よろしく頼む」
この幼さで、大魔闘士候補生。
しかも、『少年』ということは、ヴァフィラは男か!?
ともだちにシェアしよう!
fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
162 / 459
ともだちにシェアしよう!