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第十二章・9
「喝!」
警策が、びしりとルドーニの肩を打った。
「ッてぇ!」
「また雑念を抱いていたな、ルドーニ。心を鎮め、宇宙を感じ、それとひとつに溶け合うのだ。自分の体内に、宇宙を感じ取るのだ」
痛てて、と殴られた肩をさすりながら、ルドーニは坐禅を組みなおした。
大人しく座り込んで、瞑想に耽る。
体を動かすことの方が得意なルドーニには、苦痛な時間だ。
しかし、ヴァフィラを感心させるためには、いたしかたない。
もう一度静かに眼を閉じ、宇宙とやらを感じようとがんばってみた。
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