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第十二章・10

 宇宙。  夜空を眺めて、降るような星々を眺めることはある。  眠る大地。  静かに呼吸する草木。  その中にいだかれる、俺。  そして、その隣にはヴァフィラがいちゃったりするといいな。  二人で星を眺めて、流れ星数えて、願い事となえて……。 「喝ッ!」 「ッてぇ!」  こんなことを、何度も繰り返している師匠と弟子だった。

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