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第十四章・28

「ナッカの奴、これ幸いに甘えやがって」 「ディフェルも大変だな」  ルドーニは、そこで今気づきました、といった顔をした。 「あ! 俺も何だか具合が悪い。熱っぽいし……、動悸がする!」 「何だって」 「昨夜、頑張り過ぎたからかな~。ヴァフィちゃんのラブジュース、飲んじゃったし」  それでも到底病人には見えない、ルドーニだ。  顔色はいいし、何だかニヤけているではないか。 「ね、看病してくれよ。俺も。ずっと傍に居て~、おデコにキスして~、あ~ん♡ って言ってリンゴ食べさせてくれよ~」 「調子に乗るな!」 「ぐあッ! またグーで殴る~」

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