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第十七章・18
「あ、あぁ、あ! はぁ、はぁ、あぁ!」
「ヴァフィ……、ヴァフィラッ!」
ぎしぎしとベッドが軋む。
ヴァフィラが無心に握っているのは、さっきの絹だ。
あんな遊びも、もうずいぶん昔のことのように感じられる。
ランプの作る影が揺れる。
ルドーニが、私の中で暴れている。
さっきまで、あんなにもどかしい愛撫をくれていたのに、命の限りを叩き付けて来る。
ごりッ、と互いの骨がぶつかり合った。
それすらもセクシャルな刺激になって、二人の脳髄まで突き上げる。
「もう、もうダメ、だ……ッ!」
先に達したのは、ヴァフィラだった。
生々しい骨の軋みが呼び水になったらしい。
あれからほどなく、温かな体液をルドーニの腹へ飛ばした。
「はぁ、はぁ、あぁ! あぁッ! あぁ……」
くたんと力を抜いたヴァフィラの脚が、わずかに重くなった心地がした。
しかしそれもつかの間、まだまだ元気なルドーニに翻弄されてゆく。
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