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第16話

「よかったら、今から二人でここを使え」 「いいのか!?」 「功、駄目だよ!」  そこまでお世話になれない、と気を遣う泉だったが、この気持ちが熱いまま愛し合いたいと思っているのも事実。  自分の部屋へ戻るまでなんて、待てそうにない。 「遠慮するな。最後くらい、仲良く俺の部屋を使ってくれ」  そりゃ、ありがたいけどよ、と佐野は疑問を投げた。 「お前はどうすんの? ソファで寝る?」 「いや、寝室で二人の一部始終を見せてもらう」 「ええええッ!?」

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