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第29話
「連絡をくれれば、車で迎えに行ったのに」
「先生、浩宇先生! お願いですから、ツボ押したままにしないで!」
患者が悲鳴を上げる。
「あ、ごめん♪」
あれから随分月日を重ねた。
専門学校へ通い、整体師や鍼灸医師の資格を取った浩宇は、とある町中で開業した。
そして愛しい天佑と結婚。
紫釉というかわいい息子も授かり、幸せな人生を送っていた。
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