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第30話

「そう、幸せだよ。二人とも無事で帰ってきてくれて、僕は、とても幸せ。でもね」  久々の家族そろっての夕食は一家団欒の楽しいひとときであったが、浩宇は言わずにはおられなかった。 「二人とも、あんまり無茶はしないでよ。特に天佑! 君は、何回死にかければ気が済むのかな!?」 「すッ、すまん……」  女神ラニマの元で、親子そろって魔闘士として邪神を退けた天佑と紫釉。  その見事な戦いぶりは、カラドの使者から聞かされていた。  そして、二人とも無事生還したことも。  しかし、壮絶な戦闘に巻き込まれたこともまた事実で、今まで親子そろって仲良く入院していたというではないか! 「本当に、本当に心配したんだよ……」  思わず涙がこぼれる。

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