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第33話
「紫釉、男なら耐えろ。これも浩宇の愛情だ」
「そんな! ……あああああ!」
「良い事言うね。天佑にも、たっぷり愛情注いであげるから楽しみにね♡」
「……お手柔らかに頼む」
あれから随分月日を重ねた。
それなりに、俺は強くなったと思う。
魔闘士になり、幾多の試練を乗り越え、神さえ敵にまわすほどにまで強くなった。
(しかし師父。私は今でも浩宇にはかないません)
この後自分が上げるのは、嬉しい悲鳴なのだ、と天佑は心の中で思いきり照れた。
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