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体を縛り、正常位で、真正面に見下ろしながらハメる。
この背徳感は……やばい。
顔を真っ赤にしながら泣いて謝る浜部は、既に2回射精済み。
それでも許してやらず、ガンガン中を突き、充血した乳首をこねくり回す。
「ぁあんッ、あ……、」
「メスイキ気持ちいいでしょ。淫乱。謝って?」
「んっ、はぁッ、淫乱でごめんなさい」
「そんだけ?」
「……ぁああッ、変態でごめんなさいっ、ぁあッ、お尻の穴犯していただいて気持ちいいです」
「そう。尻にチンコ突っ込まれて悦んでるんだよ」
「ぁあああっ、チンコ入って気持ちいいです、んあッ」
いつものすまし顔は、見る影もない。
普段通り呼んでやる方が反応が良いことに気づいて、あえて名字で呼びながら、なじる。
「浜部さん。部下に縛られて強姦されて、すっげーやらしい顔してんのね。こんなドM初めて見た」
「……はぁ、ぁッ、」
「写真撮る?」
「やぁ、やだ……ッ」
「あはは、さすがに撮んないけどさ。でも、撮るって言った瞬間またちょっとイッたでしょ?」
「はぁ、……ぁあ、ぁっ」
「見られると思ったら興奮した?」
中がぎゅっと締まる。
「出すよ?」
「ぁあ、中、出してください」
「変態」
「奥、おくに……、精子欲し……っ」
「腹んなか、ドロドロに汚してあげるね」
太ももを持って、素早く突き上げる。
「ぁあッ、んぁっ……ぁあっ、太いオチンポ気持ちいい」
「おら、イクぞ」
「ぁ……っ、中、ください、ぁあッ」
最奥に突き挿し、ドクドクと射精する。
浜部は、絶叫しながらまたザーメンを腹の上に撒き散らした。
完全に意識を飛ばした浜部の縄を解いてやり、体をざっと拭いて、シャワーを浴びることにした。
さて、今後どうするか。
思ったより、いや、かなり具合が良かった。
特定のセフレは作らない主義だが、あえてセフレになって会社で凌辱してやったらそれはそれで……などと考えかけて、やめる。
と、そのとき、脱衣所からガタゴトと音がした。
「あー……坂本? 一緒に入ってもいい?」
「は?」
一緒に? 何言ってんだ?
と考える間もなく、浜部が入ってきた。
なんだか、恥ずかしそうだ。
恥ずかしがるくらいなら入ってくるなと思ったけれど……とりあえず言葉を引っ込める。
浜部は、俺の体に遠慮がちに抱きつきながら言った。
「あの、その……これ、きょうっきりで終わり?」
「えっと、一応そのつもりでしたけど」
「……そっか」
と、口では納得したようなことを言うくせに、抱きしめる腕は離さない。
「坂本は、いつから俺だって気付いてた?」
「アプリで見つけた時点ですよ。これ浜部さんじゃんって思って」
「え……? じゃあお前、俺だって知っててあんな待たせ方したの?」
「はい。だって、普通にこんにちはしたら逃げられるじゃないっすか」
浜部は、抱きついたまま頭突きしてきた。
「った。いいじゃないですか、プレイは楽しめたでしょ?」
「……うん。気持ち良かった」
ザーッと、シャワーが流れる。
何が言いたいかが分かってしまって、頭をぐしゃぐしゃとかいた。
「またしたいってことですか?」
「いや、ただするだけじゃなくて……つ、付き合いたいって言うか」
「は!?」
ばっと体を離す。しかし浜部は、めげずにまた抱きついてきた。
「いやいやいや、おかしいでしょ。割り切ってセフレっていうんならまだ分かりますよ? 付き合うって何?」
「う、運命的なものを感じた……! あんな、出会い系で会うなんて……」
「運命じゃないですよ。俺の気まぐれです。何言ってんですか」
「じゃあ、まずはセフレでもいい。でも、その……最初来たとき、可愛いって言ってくれたのうれしくて……」
生娘か。冗談じゃない。
しかし、浜部はぼそっと言った。
「月曜、俺の顔見て坂本が一切動揺しなかったら、あきらめる」
「……好きにしてください。俺はそういうの割り切るタイプなんで、絶対出ませんけどね」
と、言いながら気付いてしまった。
相手は、我がUIチームが誇るやり手リーダー・浜部だぞ?
数々の無茶を実現してきた男……。
負けを確信した。
(了)
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