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うつ伏せで、お尻だけを高く上げた状態。
両手はまとめて縛られ、両脚は大きく開くようにして、寝台に固定されている。
アーヴィンさまは、僕の腰を両手で掴みながらペニスを挿入し、激しく腰を振っている。
もう、何時間経っただろうか。
「……っ、ロイ。また出しますよ」
「ひ、ひぁ……っ」
「…………ッ!」
アーヴィンさまの神聖な体液を、お腹の中に注ぎ込んでいただいている。
僕は意識が飛び飛びで、足ががくがくと揺れるたびにアーヴィンさまに支えられて、なんとかこの体勢を維持している有様だ。
司教さまが自ら、糧を差し出してくださっているというのに。
「ひ、……ひぅっ、」
「ロイ、しっかりなさいっ。修道士になるのでしょう?」
「……っ、…………ッ、ひ、」
体が痙攣する。
白目を剥きかけるたびに、乳首をぎゅうっと引っ張って擦られるから、乳首の周りが真っ赤に腫れあがっている。
「ロイ、こんなに淫乱な体では、君を主に仕えさせることはできません」
アーヴィンさまが僕のペニスに手を伸ばし、激しく擦る。
僕ははしたなく絶叫した。
「アーヴィンさま、っ……、ぉ、おしっこ、漏れちゃ…………っ」
「我慢なさい」
「あ、あっ、……擦ったら、出ちゃぃ、……ますっ」
「君の忍耐を、主が試されているのです」
「はあっ、……出ちゃぅ……ッ、ぁ、お漏らししちゃうっ、あンッ、……ああっ、……おしっこ出るッ、…………ぁああああぁぁあああっ!!」
ジョロジョロと失禁して、寝台にお漏らししてしまった。
アーヴィンさまは呆れたようなため息をつく。
「ロイ。残念ですが、君は修道士にはなれません」
「……ぇ、」
「淫乱で、わがままを言い、我慢もできず、欲にまみれている。修道士に、そんな子がいますか?」
「いない……です」
先輩修道士のみなさんは、知的で理性的だ。
「君には、別の役を与えましょう。来なさい」
裸で両手を束ねられたまま、寝台から降りる。
フラついて尻もちをついても、アーヴィンさまはチラリともこちらを見てくれなかった。
「神に身を捧げ、祈る仕事です」
「祈る……仕事?」
アーヴィンさまは、寝台の向こうの壁を押した。
地下へ続く階段がある。
裸のまま無理やり引っ張って歩かされ、最深部につくと、そこは小さな空間だった。
キラキラと輝く青い湖と、斜めクロスの祭壇、シルクの天蓋がかかった寝台。
神聖な場所なのだということが分かる。
「身の穢れが落ちるまで、君はここで、奉仕をしなさい。他の司教や、司祭が来たら、体を差し出し、中を清めていただくのです」
「……はぃ」
階段の上から、数人が談笑する声が聞こえる。
アーヴィンさまは小さく微笑まれた。
「早速来ましたね。まずは3人。嫌がったり否定してはいけませんよ」
アーヴィンさまが、階段を上がってゆく。
僕はそこでようやく、取り残されるのだと気づいた。
「待って! アーヴィンさまぁっ! たすけて! 置いていかないで……っ」
ボロボロと涙がこぼれる。
しかし、美しい司教さまは、それきり振り返らなかった。
(了)
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