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 四つん這いになり、お尻を差し出して、アーヴィンさまのなさることを待つ。  服を着ることが許されず、裸だ。  こんな姿を主の彫像にお見せするのは情けないことこのうえないけれど、見られていると想像したら、自分の意思とは無関係に勃起してしまって、ますます自分ははしたないのだと思った。 「ロイ。いまから君には、罰を受けてもらいます。嫌がったり、逃げたりしてはいけませんよ」 「……はい」 「四つん這いのまま、脚を開きなさい」  お尻の穴のところに、冷たいものが当たった。  振り返って見ると、小さな水晶玉のようなものが何個も結びつけられた、一本の紐だった。  磨き抜かれた玉がキラリと光る。 「これは、月光を集める儀式で作られた、聖なる道具。満月の力を帯びたこれで、穢れた君の体に罰を与えます」  水晶玉がお尻の中に入ってくる。  3個、4個……徐々にお腹が苦しくなってくる。 「ん、……んん…………っ」 「まだ半分ですよ」 「…………っ」  10個の玉が入った。  お尻の穴からはひもがひょろりと出ていて、みじめで泣きたくなった。  アーヴィンさまは、覆いかぶさるようにして背中にぴったりとくっつくと、僕のお腹を押してきた。  お腹の中で水晶玉同士が当たって、ゴリゴリとぶつかっている感触がした。 「…………ッ、……っ」 「苦しいですか?」  ふるふると首を横に振る。  これは罰だから、受け入れなくてはいけない。  アーヴィンさまは、ペニスの付け根を中心に、中が圧迫されるように押している。  すると突然、体中に電流が走ったかのような快感が。 「…………っ!? ぁっ、あぁっ!」 「ロイ。罰で勃起してしまうなんて、いけない子ですね」 「あ、そこっ、……ゃ、あぁんっ」 「嫌がってはいけないと言っているでしょう!」  むちでお尻を叩かれた。  ビシッと乾いた音がして、痛みと快感で声が漏れてしまう。 「あっ、あぁ……っ、ごめんなさぃ、ああっ」 「まだ足りません」  何度もむちで打たれる。  ペニスからとろとろと先走りが落ちていって、シーツを汚している。  お腹のなかがうねって、先程当たった気持ちいいところがずっと刺激されてしまい、我慢できない。  罰なのに、こんなに気持ちよくなってしまって、僕はなんて悪い子なんだ―― 「謝りなさい」 「ああっ、ごめんなさい、きもち……っ、ああんっ」 「全然反省していませんね」  アーヴィンさまが、お尻から出たひもをくいくいと引っ張る。  そして、それを一気に引き抜いた。 「あああぁぁああぁあああッ!!」  ズルズルズルッと水晶玉が排出され、僕はそのまま射精してしまった。  アーヴィンさまはお怒りのまま、むちで再び叩いてくる。 「ああっ! あんっ!」 「何度出せば済むのですか。ロイがこんなにも汚らわしい欲にまみれているとは」 「はあっ、はっ、……ああっ!」  シーツに顔を押し付けて、あふれてくる涙を拭う。  むちで打たれ、水晶玉を何度も出し入れされて、僕は正気を保てなくなっていた。

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