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第四章・11

 初めて味わう快感を自覚した途端、蛍は精を放った。 「あぁああ! あ、んぁ、あぁあ!」 「平気? 気持ち、いい?」  そんな優しい言葉をかけながら、優しく精を拭き取りながら、その意地悪な腰突きはやめない等だ。 「も、ヤだ。はぁあん!」 「じゃあ、今度は責め方変えてみよ~」  体内に太く硬い杭を半分ほど打ち込んだまま、等は細かく腰をやった。  ねちねち、ぬぷぬぷと、先ほどよりいやらしい音がする。  耳を塞ぎたい。  この音を聴いてると、おかしくなっちゃう。  でも、聴いていたい。  エッチな気分を加速させる、この淫靡な音をずっと聴いていたい! 「うあぁあ! あ、あんッ! はぁ、はぁ、あぁあ! ヤあぁあ!」 「蛍、可愛い声で啼くね。すごくイイよ」 「もっと、もっと奥まで挿れてぇえ!」 「OK、イくよ」  等の硬い先端が、最奥まで貫く。  気持ち悦い、と思った瞬間、退いてゆく。  退かれる時も、気持ち悦い。  体内を擦られる感覚が、神経を泡立たせる。  蛍は無意識のうちに、自分でも腰を振っていた。

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