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第三章・26

 学生には高価過ぎるプラチナの指輪を、有り金全てをはたいて買った。  そして、聡士はそれと引き換えに藍の喜ぶ笑顔を手に入れた。  きっと一生忘れない、純粋な、清らかな笑顔。  どんなものにも代えがたい宝物だった。  そしてふたりは、永遠を誓った。

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