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六、浮気じゃなくて⑦
舌で唇を嘗め回した魔王は、俺の太ももに触れ、そのまま上へ上へと手を這い上がらせていく。
足の付け根まで手が侵入したところで、ハッと気づいて両手で手を掴んだ。
「え、あ、ダメだ。俺今、あんたに精絞りとられて女体化中だし、あんた萎えるっ」
「じゃあ男に戻るまでイカせればいい」
「お、女は嫌いだって」
「お前は別だ。グー。黙ってないとそのかわいい口を塞ぐぞ」
ひー。ローが興奮して甘い言葉吐いてくるよー。
「あ、じゃ、じゃ、俺今、一応女なんで、に、……妊娠させないようにお願いします」
「……そんな期待した目で言われたら、俺は保証できない」
「ひーっ」
やはり。もう黙れと言わんばかりに唇を奪われ、ズボンは脱がされ、服はたくし上げられ……怖いはずなのに期待して体は震えていた。
男なのに。
ローに完全に心も体も屈服してしまったんだ。
それからは、思いっきり足を広げられて足吊るし、女体化嫌だと言いつつも胸の中に顔を埋めて「……悪くない」とか「このまま死のうかな」とか言うしで、色々大変だった。
がおかげで女体化は消えた。
中に注がれて、ローの子を妊娠しては大変だったからこれでよかった。
問題は本番だ。
ローに見下ろされ、すべて服を奪われて、どうしていいかわからずただ見上げることしかできなかった。
「痛かったら、俺の首に手を回せ。手を挙げても歯医者じゃないからやめないぞ」
「……首に抱き着くの?」
「お前になっら首を絞められてもいい」
うっとりとローが俺の手を頬に手繰り寄せながら言う。
「死ぬときは一緒か、少しだけ俺が遅いと嬉しい」
「え、えっ」
なんでこの人砂糖水みたいに甘い言葉ばっか吐くの。
どうしよう。恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
ローの爪は長いし鋭いから、怖いと思うこともあった。
なのに、よくみれば今日はその爪が丸く整えられていた。
女扱いは嫌だけど、ローと一つになるために足を開いて受け入れるのは、そこまで抵抗はなかった。
さすがテクニシャンの称号を持つ俺だ。
テクさえあればどっちでも構わない。
すでにローの目から理性が消えていた。
さんざん中を指でほぐし、シーツを掴んで声を耐えていた俺に、やさしく口づけをする。
甘い。優しい。恥ずかしい。そして少し怖い。
なのに、ちょっと幸せ。
多幸感で満たされていた俺は、下半身に押し付けられた建国闇棒によって夢から引きずり出される。
それはあまりに大きく、あまりの質量で。
絶叫したのは言うまでもない。
さすが鬼畜ヤンデレ大魔王。
俺の絶叫を聞いても、理性ぶっ飛ばして打ち付けてきて、
穿つたびに水音と内臓を引きずり出されるピストンに、何も考えられなくなるのでした。
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