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第4話

授業後 あともう一時間もすればお昼 「おなかすいたぁー!!」 いつもこの時間になってこのセリフをいうのは真羽だ。 「ん、グミあるぞ」 「やったー!ありがと!」 俊と真羽のいつもと同じ光景。それを見て4人で笑う。 「郁、どっか痛い?」 ぎこちなく笑う郁に春が声をかける。 「え、ん?何?」 「顔色悪いけど、大丈夫か?」 「…次の授業、保健室で休んどく・・・・・」 そして、真羽がはっとした顔をする。 「…あ、もしかして生理痛?いつもの薬、持ってないの?」 「…それが、寮に忘れて来ちゃって」 ※この学校に通う生徒は、全員寮生活です。 郁と春、真羽と俊は、それぞれ同じ部屋 「じゃあ、昼休みに寮に取りに戻ってこようか?」 「お願いしていい?春、ごめん」 「いいよ。気にすんな」 春が郁の頭を撫でる。 「俺、郁を保健室連れていってくる」 「うん!郁、しっかり休んで!」 「真羽、ありがと」 郁に合わせてゆっくり歩いていく2人を見送る。 「郁は、生理痛がひどいタイプなんだな」 「うん、そうだよ!僕とは逆!」 「真羽は生理痛どうこうより、貧血な?」 「はーい!」

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