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ブレイクスルー

 「ブレイクスルーや……ユーの力はそんなもんじゃないやろ?」 マニがポンポンと頭を叩いてくれるのに合わせて、僕は丁寧に口から出し入れをした。 ジュポッ、ジュポッ 「あーヤバ、俺の方がイキそうやわ」 「なんでやねん、なにもしてへんがな」 「えーやってさ、めっちゃ健気やん……必死な声漏れてるし」 2人のやり取りを聞いて、自分の声が漏れていることに気がついた。 「んっ、んんっ……ふっ」 ジュルジュルと立つ音に紛れて、確かに聞こえる自分の声に身体が疼く。 「ハニ、ひもちいい?」 「咥えながッら、言うなてぃ!」 初めて顔を歪めるマニを見て、裏の筋を親指で撫でるのを追加する。 「アホッ、もう……アッカンって!」 グンッと固くなったのを感じて、スピードを早める。   「次はエツもやったらいい?」 僕の唾液とマニの先走りで濡れたちんちんを左手でこすりながら、右手で口元を拭い、エツを見る。 「お前の成長度ヤバイな……覚えとけよ」 エツは言っている言葉と裏腹に、黒いズボンの股間のところをぎゅっと押さえていた。 そんなやり取りをちょっとしただけなのに頭を掴まれ向き直された先に映ったのは茶髪金歯の鬼。 「今の飼い主はミーや……目移りはアカンわ」 嫉妬するってこんな顔なんだな、なんて冷静に感じられるくらい僕は目覚めたかもしれない。  「お仕置きにミーのミルク、ゴックンしぃ」 今度はさっきより深い、喉の奥を亀頭が突くくらい押し込まれ、思わず咳き込む僕。 「どや苦しいか? 苦しいなぁ」 頭を強く押して、クスクスと笑うマニにやっぱりドSなんだと思い、僕は涙目になる。 でも、負けたくなくてまた全力で舐めるんだ。 硬くなったちんちんは口を窄めると、ビクビクと震える。 口を広げると、膨張して苦しくなる。 それの繰り返し。 でも、退屈じゃないんだ。 「グレイトや……あとはブレイクスルーやぞ」 どの部分も硬くなってきたから、少しでも早く上下に動かす。 ジュッ、ジュッ その瞬間が来たのがすぐにわかったのは、頭を一番強く押されたから。 鬼頭から出ていた先走りの量も溢れそうだし。 モトとカイリのやり方を真似しただけだけど、気持ちいいと思ってくれたのが嬉しかった。 ビュル、ビュルルルル 勢いの良さと感じたことのない青臭さに圧倒された。 でも、マニのものだと思ったら愛おしいんだ。 ゴクン 僕は見せつけるように上を向き、大きく喉を鳴らして飲み下す。 「ようやった、褒めて遣わす」 マニがご褒美に優しく撫でてくれたから、僕は応えるようにワンと鳴いてみたんだ。  「気持ちいいとこ悪いんやけど……おっちゃん、我慢の限界やねん」 後ろからエツの声が聞こえてきたから、振り向こうとする。 「えいっ!」 でも、犬みたいに膝立ちをしていたからか、お尻に痛みを感じて、飛び上がる。 「ちょっ、なにエツ!?」 お尻を撫でながら振り返ると、両手でピストルの形を作ったエツが意地悪な顔をしていた。 かんちょうだとわかった途端にお腹がゴロゴロしてくる。 「Ready……GO!!」 良い発音で言われたから、僕はある場所へと走っていった。

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