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楽園
「んっ、ふ……んくっ……う」
モトも興奮してるのか、グチュグチュという音に紛れて喘ぎ声が漏れている。
「僕の頭の中は、モトでいっぱい……モトの頭と口の中は、僕でいっぱい?」
『俺はね、平太のナカが俺でいっぱいなんだってちゃんとわかってるよ?』
サガの言葉を借りて言うと、モトはコクコクと頭を上下に動かした。
その衝撃が刺激になって、ちょっとイきそうになり、首輪のヒモをつい引っ張った。
「楽園はまだ先でしゅよ」
プルンと口から出たちんちんを右手で優しく撫でるモト。
「アッ、ハ……ぁ、っ……」
もうイッたかと思うくらいの快楽に僕は声を失ったのに、ふふっとモトは笑っていた。
「モト……ヤバいと思ったら離してよ? 僕が止めた時にはもう遅くなるから」
念のために言ったのに、モトは今度、えずきそうになるくらい奥まで飲み込む。
「モト、やっ……アアッ」
根元が腫れ上がって硬くなりつつあるのを感じたから、腰を大きく揺らして離そうとしたが、強く掴まれる。
「もうひっかい、ふってくだしゃい……あのことびゃほ」
ズクンズクンと脈打つのを感じて、焦る僕。
「いや、はな、して……もう、僕、イッ……うっ」
僕はこれが気持ちいいって思っちゃいけないんだ。
「ふぇいたしゃん!」
叫ぶ声に思わず反応して僕は合言葉を負けないくらいの声で叫んだ。
「奥ま、で飲み込……アアアアッ!」
くんっと力が抜けると同時に吐き出した感じがした。
すぐにゴクンという大きな音がしたから薄目でモトを見ると、口を大きく開けていた。
「濃くて美味しかったでしゅ……上質なミルクいただきました」
恥ずかしげもなく嬉しそうに言い、舌を見せるモト。
「気持ち良くなかったでしゅか?」
モトは不安そうにして僕へ尋ねる。
僕は大きく横に首を振った。
「良かったでしゅね」
バニラアイスのような優しい声で言うから、凍っていた心が溶けたみたいに素直な言葉で伝えたいと思ったんだ。
だから、モトの首輪を強く引っ張り、僕の目線まで引き寄せて抱きしめる。
「ありがとう、モト……めっちゃ気持ち良かった」
ビクビクしてたモトはふっと鼻から息を吐いて、僕の背中をトントンと叩いた。
「ぼくちんこそ、ありがとうございましゅ……優しさをいただけて光栄でしゅ」
モトの舌足らずの口調、ちょっと好きになったよ。
今度は言葉責めが出来るように勉強しようかなと、温かい体温を感じながら思った2日目の僕だった。
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