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第52話 番外編 こんな執事は嫌だ

※もし蓮が御曹司で奏汰が執事だったら・・・という話です。 本編の世界線はありません。 700 「蓮様、起床のお時間ですよ」 「んんぅ・・・、あとにじゅっぷん・・・」 「今日は乗馬のレッスンが早いというのに。仕方ありませんね」 モゾモゾ 「ん・・・ん・・・・・・んん? 中谷!? 何を・・・っ」 「既にシモの蓮様は起きておられますので、先にこちらのお相手をさせて頂いている次第でございます」 「やっ、起き、起きるから! シモじゃない俺の世話を・・・っ! あ・・・、あっ、ああ───」 10:00 ジ────── 「・・・おい中谷。なんでずっと後ろからムービー撮ってんだよ」 「乗馬中の蓮様の動きがこう・・・上下にゆさゆさと・・・個人的にリピート鑑賞するだけなのでお気になさらず」 「きっも!!!」 1230 「蓮様、お残しはいけません。シェフが心を込めた手料理なんですよ」 「うっさい。俺は甘い人参が更に甘くなっても野菜ヅラしてんのが死ぬほど嫌いなんだよ」 「好き嫌いはいけないといつも言っているのに。私が食べさせて差し上げます」 「んぐっ、やめ・・・っ、う・・・ぅ」 「泣くほど嫌いなんですか? ああ、子供みたいですね。蓮様の小さなお口にはこのサイズの人参は少々大きすぎますね。口いっぱいに頬張って瞳を潤ませて・・・。いけない人だ。人参を好きになるよう明日はもっと大きいサイズにカットさせましょう」 何とかごっくん 「そうやって嫌いな食いもんどんどん巨大化させてくからもっと嫌いになんだよ!()」 15:00 「ティータイムにしましょう。蓮様のお好きなショコラをご用意致しました」 「やった。コレ中にトロトロのチョコ入ってて美味いんだよな~。あっ、やべ 胸んとこに落ちちゃった」 「お行儀が悪いからこぼすんです。いま取って差し上げますので動かないでください」 「うん・・・。っておい! 拭き取れよ、舐めんな・・・あ、ちょ、汚れてんのそこ、じゃな・・・んんっ」 舐められるどころか噛まれた。 21:00 バスタイム 「蓮様の洗い残しが無いよう私が」 「ちゃんと洗えてる。俺はもうハタチだぞ。ガキ扱いすんな」 「いえ。先程から拝見しておりましたが、ここの中が疎かに」 「え・・・」 「蓮様はまだ女性経験が無い故、皮が被り気味でいらっしゃいます。こうして泡をつけた指を入れてくるくると回し・・・」 「あ・・・ッ、やめ、中くるくるしたら皮がっ、伸び・・・ひあっ」 「こうして剥いて流してあげないと」 「やぁっ、あっシャワー、つよ・・・」 「女性とのいざという時に備えて、常に綺麗にしておきましょうね」 ※いざという時はきっと来ない 2400 「蓮様、お休みになられましたか?」 すーすー 「お疲れなのですね。ぐっすりだ」 蓮の額に口付け部屋を出る中谷。 「・・・今日撮った蓮様は まさしく騎乗位だったな。フフ、また蓮様仮想四十八手コレクションが増えたぞ♡」 蓮が変態執事(有能)の餌食になる日は近い────

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