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13 オレの『勝ち』
ユラユラと揺れる視界の隅。
シンクの水切りラックの真ん中、ちょこんと……だけども色濃くハッキリとその存在を示すみたいに置かれたすぐるの――『まやりん☆』がかわいらしくデフォルメ調に描かれた、アイツの一番のお気に入りのコップがチラリとオレと視線を合わせてくる。
だからオレは、
――…っ、オレの『勝ち』だ。すぐるはオレの、所沢真哉のもんだからなっ♡♡♡
「んあああっ…♡♡♡」
倒れてしまいそうなほどのすぐるの激しい愛を一身に受けつつも、心の中、そう『所沢まや』へと告げ。
「ぐっ、はっ…真哉くんっ、中っ…真哉くんのおまんこに僕の全部射精すよっ♡♡」
「うぁっ、んんっ射精してっ♡ すぐるの全部っオレにくれっ…オレだけに種付けしてぇ♡♡」
「うんっ僕の精子で君を孕ますからねっ♡ っ、真哉くんも一緒にっ…ああっ、イクっイクっ…ああぁっイクぅっ♡♡♡」
「ふぁ、イクイクイクぅっああああっ…♡♡♡」
どぴゅっ、びゅびゅびゅっどっぴゅん♡♡♡
最後に一際強く腰を打ち付けられると共に、互いに精をこれでもかと勢いよく吐き出し。
「ぁ、はふ、は、はぁ…♡ ん、すぐるの種付け精子…オレの腹の中いっぱい、だ♡♡」
「はぁ、っうん♡ 赤ちゃんの素、真哉くんのお腹にまたいっぱい射精しちゃった…♡♡ ふぅ、真哉くん身体平気? お風呂このまま入れそう? それとも少しベッドで横になる…?」
「ん、ありがとな心配してくれて……でも大丈夫、風呂先入ろ? そんでその後、オレの作ったたまごサンド一緒に食べようぜ♡ …って、もしかしたらもうパサパサになっちゃてるかもだけど…」
「! ううん、大丈夫だよ。真哉くんの作ってくれたたまごサンドなら、どんな状態だって僕には一番のごちそうだからね♡」
「っ~…うう、好き…すぐる好きだ…♡♡♡」
「ええっどうしたの突然? …ふふ、嬉しい。僕も大好きだよ、真哉くん♡♡♡」
好き、大好き、と、もう一度、今度は優しく触れるような、まるで誓いのキスみたいな口づけを二人交わし合ったのだった。
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