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次の日の朝

……… …… … その次の日の朝。 「翔平の馬鹿っ」 俺はかなり不機嫌だった。 昨夜のアレで起きれなくなって、今日はほぼ講義をサボるはめになったからだった。 「翔平のせいだから。今日は出なきゃいけないやつだったのに!!」 「ごめん。だって、雅ちゃんのあんな、エロイ姿見ちゃうとさ。ついつい」 馬鹿野郎。ぐーでなぐろか。 「単位とれなかったら、翔平のせいだから」 「大丈夫。単位とれなくっても俺が責任をとるから」 にっこり笑いながら言う翔平。 「どういう意味?」 「うん?だって、雅ちゃん。俺のとこに嫁にくるでしょ?」 ……何?言ってるんだ? 「嫁?!ってさあ。翔平、俺がオトコだって忘れてない??」 「もちろん、忘れるわけないよ」 「じゃ、なんで嫁とか言うんだよ?」 「だって、婿じゃないから」 そんな理由か??ねえ? 「でもそんなのイヤだ」 「なんで?俺のとこにきちんと正式に来るってことだよ?雅ちゃんの親にも挨拶しないとね」 「って…待てって」 それは、ヤバイだろ? うちの親フツーのサラリーマンだから。とりあえず。こんなバブリー派手翔平が行ったら腰抜かす。 いや、そうじゃない。その前に……。男同士でそういう関係になってるって言おうもんなら、 ……きっと倒れる。 それに、今、翔平といっしょに居るっていうのも、親にはまだ言ってない。俺が前に住んでいたマンションを引き払う時は、友達と住むって言っただけだし。仕送りはしてもらってるけど、今、殆ど翔平掛かりだし使っていない。 「俺、就職したい」 そう、翔平との生活はとっても心地いいけど、でも。 「うーん。じゃ?俺の会社に就職する?」 ニコニコして言う翔平。 「そうそう、秘書になるとか?」 ものすごく嬉しそうだった。 「……何かすごい想像してるんじゃないの?」 ……その想像ソレ多分なにか違うと思う。 「翔平のとこには行かない。別の会社にするから」 しばらく沈黙。の後、いきなり翔平が言った。 「……だめ」 「……なんで?」 「絶対セクハラされるからだめ」 「みんながみんな自分と同じと思うなよ!それに、なんで、翔平の許可がいるんだよ」 「雅ちゃんかわいいし、心配だから」 と翔平は言ってギュッと抱き付いて来た。 .

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