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ずっとずっと
「今の日本では同性婚は出来ない。パートナシップとか言うのもあるけどアレだって本当の意味ではあまり役に立たない。だから、法的には一緒になれるのは、雅ちゃんが俺の籍に入るって事。養子になるってこと」
「それは・・嬉しいけど…ちょっと待って・・」
それをするには色々クリアしないといけない事が沢山ある。
俺が翔平と付き合うようになって一緒に暮らし始めて、それから翔平の会社へ入るとなった時に、俺の両親に翔平の事を紹介はした。だけど、両親は、俺がとても親切な社長さんに拾われて世話になっているとしか認識してない。
というか、恋人として紹介はしていなかったから……なんだけど。
「翔平、どうするの?俺の両親にちゃんと言えるの?」
「誠心誠意言えば大丈夫」
色々不安だ。
だけど、翔平がきちんと俺の事を考えていてくれている事はとても嬉しい。
「そう、今度のバカンスがハネムーンになればいい」
翔平はぎゅともう一度俺を抱きしめて言った。
「このままここで、Hしよ?」
「だめ。だけど今日は週末だし明日も休みだし……」
俺は翔平の唇へキスをしてそっと囁いた。
"じゃあ、帰ったら今夜はずっとずっといちゃいちゃしよう?"
end
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