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第一章・17
「……っは、あ。あぁ、んあぁッ……」
ぐちゅぐちゅと後膣に指を挿れられながら、ルキアノスは溶けるような喘ぎを吐いていた。
腹這いになり、腰を高く上げた獣の姿勢。
服従を連想させるその姿に、ギルは眼の眩むような昂ぶりを覚えていた。
ルキアノスの内をいじりながら、自らのものもせわしなく扱く。
ぬるり、と先端から体液が漏れる。
その粘液をさらに彼の後膣に塗りたくり、また一本指を増やした。
「ルキアノス。どうだ、ルキアノス。気持ちが悦いか?」
気持ち……悦すぎて……ヤバイ……。
そう答えた、が、答えたつもり、だけなのかもしれない。
弛緩しきった体では、唇を思うように動かすことができなくなっていた。
性感帯だけが、妙にハッキリと冴えている。
体内の、腹側のしこりをぐりりと擦られ、ルキアノスは跳ね上がった。
「んあッ! あぁッ!」
「ここ、気持ち悦いだろ?」
たらたらと体液を漏らしているのはギルだけではない。
体をいいように弄ばれ、ルキアノスも先走りの液をたっぷりと吐いていた。
ギルはそれも手のひらですくい、ぐちゅりと今度は自らの分身に絡ませた。
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