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第一章・18

 そろそろいいだろう。  とどめを刺して楽にしてやるよ、ルキアノス。  ぐちり、とルキアノスの内に、侵入を開始した。  指で充分に慣らしてはいるが、おそらく彼にとって初めての行為だ。  なかなか思うように先へは進まなかった。 「あぁ、あ。ギ、ル。ぅあぁ……」  なかなか忍び込むことができない割には、気持ち悦さげなルキアノスの声。  媚薬は、痛みすら快感に変えてしまうというから、今まさに絶頂を迎えている事だろう。  半ば無理矢理、捻じ込むようにしてギルはルキアノスの体内に挿入った。  根元まで挿れてしまうと、その内壁がぐねぐねと蠢きギルを押し出そうと反発してくる。  その動きに、ギルの全身に快感が走った。 「くッ、う。……ノス、ルキア、ノス……ッ」  押し戻されながら一度抜きかけ、さらに深く穿った。  ずん、と腰を入れる。 「あぁああ!」  女の嬌声ではない。  男の粗野な悲鳴なのに、どうしてこんなにそそるのか。  ギルは、ルキアノスの声にすら快楽を感じながら、ひたすら腰をやり始めた。

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