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お楽しみはこれから(6)
限界を超えて檸檬の口に欲を吐き出してしまった。
檸檬は、びゅくびゅくと溢れ出る愛液を飲み込もうとするけれど、飲み切れずにとうとう口を外し、けほけほとむせ始めた。
「れっ、檸檬っ!ごめんっ、大丈夫か!?」
「けほっけほっ…えへへ、俺、満さんの匂いで一杯になってる。ふふっ、お揃いだぁ。」
口の端に垂れた白濁の液を拭いながら、俺の天使が笑っている。
「檸檬っ!」
がばっ、と抱きつき思い切り抱きしめると、檸檬も俺の背中に手を回して返してくれる。
何でお前はこんなにかわいいんだ!?
背中に羽根を隠してるんだろ?俺だけに見せてくれ。
愛おしくって堪らん!
2人の間で擦れる、レースの感触がもどかしくなってきた。
やっぱり、生まれたままの姿で愛し合いたい。
「檸檬、この格好も素敵だったけど、お前の温もりを直に感じたい。
脱がせてもいいか?」
檸檬はキョトンとした顔をしていたが、ふにゃりと微笑むと頷いた。
俺は胸元のホックをそっと外しながら、耳元で
「コレ、また着てくれよ。」
とおねだりするのも忘れなかった。
ぼふっ、と音がしそうなくらいに真っ赤になった檸檬を素っ裸にすると、思う存分たっぷりとその身体を愛した。
「…みつる、さん、もう、むり…」
「ごめん、檸檬、もう少し…あとちょっと付き合って!」
「やぁっ、あん、だめ、くうっ」
檸檬のプレゼントのせいで、際限ない性欲オバケと化した俺は、明日の温泉旅行のための檸檬の体力を考えながらも、己れの欲を吐き散らかした。
結果――檸檬はぐったりとシーツに沈み、慌てふためいた俺は、檸檬のご機嫌を伺いつつ看病する羽目になってしまった。
カスカスの声で檸檬が怒っている。
「満さんのばか。加減知らず。ばか。」
そんなうるうるの瞳で怒っても怖くないよー。
ごめんごめんとひらすら謝りつつも、俺は心も身体も大満足の一日を終えたのだった。
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