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そして女にするみたいに、指を素早く上下に動かす。
これ、疲れるけど女はすげぇ感じるんだよな。潮吹く奴も居たし。
「あぁっ、ダメ、だ…またイちゃ…あっ、あっんひゃあ、んっ」
「…お前、ケツだけでイったのか」
田渕は性器を触らずに後ろだけでイってしまった。
流石に疲れたのか、田渕は不規則に身体を痙攣させ、ぐったりとソファーに倒れ込む。
その拍子に俺の指がズルッと抜けた。
流れで田渕にこんな事をしてしまった。というか床が精液まみれだ。
流石に他人の精液を処理するのは気が引ける。
「おい田渕。床拭けよ」
「んー…、もう無理疲れたよ…」
「ふざんな、良いから起きろ」
ベシッとケツを叩けば、田渕はふざけているのか「あん」と気色悪い声を出した。
「いやぁー、流石夜の営みに慣れた榊原だな。あんなに喘いでしまったよ。今度は是非とも榊原のチンコを突っ込んでくれ」
「………」
さっきまでの厭らしくて可愛い田渕はどこに消えた。
床を雑巾で拭きながら、またいつもの様に気色悪い事を話す田渕。
俺は呆れてため息を吐いた。
「なぁ、何で玩具使うのあんなに嫌がったんだ」
「え、それ聞いちゃうのか」
あり得ないみたいな顔して俺を見る田渕。
普通気になるだろ。あんなにマニアックな玩具揃えてるくせに、電マなんて元はマッサージ機をあんなに拒否って。
「そんなの、気持ち良くなっちゃうからに決まっているだろう」
「は」
「俺感じ過ぎると意識朦朧としちゃってさー、最中に頭回んなくなっちゃうんだよ」
そこは自覚済みなのか。
ヤってる時の田渕は可愛い。抱けるかもしれないと思ってしまう程。途中勃ちかけたしな。
でもやっぱり、俺は女が良い。
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