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「おい、そこで勃起してるドM野郎」
「…やっぱ気付いてたのかよ」
「俺が気付かないと思ってんのか?来い」
「なんだよ」
藍堂が久我に足を舐めさせたまま俺を手招きする。
呼ばれた事に嬉しく感じてしまった自分に嫌気が差しつつ、素直に藍堂が座るソファーへと近付く。
するといきなり久我が舐めている方と逆の足で腹を蹴り上げられた。
「ぐ、ぁ…!」
「っちょ、大丈夫か?」
「久我、コイツにとってこれはご褒美だ。ほら、勃起してんだろ」
「…マジだ」
藍堂は軽々俺を抱き上げ、後ろから抱え足を開かせて来た。
ズボンを押し上げて勃起した性器が丸見えになるが、すでに俺は抵抗する気力も無い程に興奮していた。
久我はまじまじと俺の股間を凝視している。
「久我、コイツのドMっぷり見てやれよ」
すると藍堂が後ろからYシャツを捲り上げて来た。その所為で、ピアスの開いた乳首が露になる。
まだここは藍堂以外誰も見ていない。
案の定、久我は驚いた様に目を見開いていた。
「うわ、痛そう」
「気持ち良いんだよな?神崎には」
「っひ、ぃ…んっ」
藍堂が指でピアスを弾いて来て、貫く様な鋭い感覚が身体中を走り、俺は身体を跳ね上げる。
ピアスはすでに安定しているが、やはり触られるとまだ痛い。けどその痛みが、俺には快感なのだ。
「あいど…っあ゙、ん…」
「何だ、物足りないか?」
「わわ、ちょ、千切れる!見てるだけでも痛い!」
藍堂がピアスを思い切り引っ張ると、久我が情けない声を上げて顔を背ける。
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