38 / 135
4
「蹴るのも良いけど…久我、舐めろ」
「…は?」
「聞こえなかったのか?舐めろって言ったんだよ。流石に可哀想だから上靴と靴下は脱がして良い。ただし、口でな」
組んだ足に肘を付き、どこか妖艶な笑みを浮かべて久我を見下ろす藍堂。
久我は有り得ないといった表情を浮かべていたが、その様子を見ていた俺がゾクッと感じてしまった。
今の藍堂の顔はヤバかった。危うく勃起する所だった。
「出来ねぇなら蹴る。どうすんだ?久我」
「…っわ、かったよ」
「いい子だな久我」
久我はゆっくりと足に口を近付ければ、パクっと上靴の爪先を咥わえて脱がす。
そして靴下を軽く噛んで、少してこずりながら脱がして行く。
俺は二人の様子を、一人興奮しながら眺めていた。
「ほら、舐めろ」
「…っん、ふ…」
久我は露になった藍堂の足の親指に舌を這わせてしゃぶり始めた。
藍堂は肘を付いた手に顎を乗せて、楽しそうに眺めている。
すげぇ楽しそうだな藍堂の奴。俺の事ほったらかしにしやがって。どうせ俺が一人で興奮してる事なんてお見通しなんだろうな。
「ちゃんと全部の指舐めろ」
「んぐ、ぅ…」
親指を咥内に突っ込まれて苦しそうに嗚咽する久我。
チラッと久我の下半身に目を向けると、久我の性器は勃起していなかった。
やっぱこんな事されて勃起しないのか。
それに比べて俺は、見ているだけで完勃ちしてる。本当、俺の身体は正直過ぎる。
ともだちにシェアしよう!