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「お前は鈍感なのかただの馬鹿なのか、分からないな」
「どういう意味だ?…っわ、榊原?」
キョトンと首を傾げる田渕を鼻で笑い、田渕のYシャツを捲り上げ上半身を露にさせる。
すると田渕は驚くが抵抗はしない。寧ろ嬉しそうだ。俺に抱いて貰えるとでも思ってるのだろうか。
俺は手にしたローターにスイッチを入れ、小さく振動するそれを持ちながら、田渕の白い肌に小さく主張する薄ピンクの突起に軽く唇を落とす。
「っん、榊原…何でスイッチ入れて…」
「何でだろうな」
わざとはぐらかす様に返事をして、俺は舌を伸ばし乳首を下から上をへ持ち上げる様にベロッと舐め上げる。
田渕は俺の手の中で振動するローターが気になるのかソワソワしつつ、気持ち良さそうにピクピクと身体を震わせていた。
男の胸なんか舐めてもな。でも、コイツの反応は面白い。
「男でも感じるんだな」
「っん、ひゃ…何か今日の榊原…意地悪だ」
目に涙を浮かべて拗ねた様に唇を尖らせる田渕に、俺は更に悪戯心が湧く。
舌先でくにくにと突起を転がし、じゅっと唇で挟んで吸い上げると、田渕は背中を逸らして感じている。
突起から口を離すと唾液に濡れた乳首が赤く尖っていて、男の胸でも卑猥に見えた。
反対側の突起は爪先でカリカリと引っ掻き、人差し指と親指で挟んで擦る。
「意地悪されんの好きだろ」
「あ、んっ…やだ…優しいのが良い…」
「何だそれ。いつもアイツらに虐められて悦がってるくせに」
「うぅ、あ…言葉責めなんて酷いぞぉ…」
半泣きしながらも身体を震わせてピクピクしてる田渕を眺めながら、親指で突起をぐにぐに押し潰す。
そしてさっきから俺の左手の中で振動しているローターに目をやる。
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