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「…俺が、良いの?」
「うん」
「あいつらと居るより俺と居たいの?」
「…ん」
「俺が居ないと寂しい?」
「ん」
俺の一つ一つの問いに、こくこくと小さく頷く永野。
「な、なんでそう思うのか分かるか?」
「…?」
流石に好きだからとは言ってくれないか。自惚れ過ぎだ俺。
でもこうやって、俺が居ないと寂しいって泣いてくれた。それだけでも、今までの永野からは考えられない様な事じゃないか。
とにかく今は、ギリギリの理性を抑えるので精一杯。
なんて理性崩壊寸前の俺に永野のトドメの一言。
「久我は、俺のだから…俺の側に居て」
それを聞いた瞬間、俺の理性はぶっ飛んだ。
「ん、うっ…」
「っは、ながの…」
俺は永野の唇に半ば噛み付く勢いで唇を重ねた。
永野の唇を何度も角度を変えながらもう無意識に、本能のままに貪る。
その小さく狭い口内を舐め回し、薄い舌をじゅっと吸い上げる。溢れる唾液は唇を伝い、首筋まで流れて行く。
それでも俺は唾液を送り続け、永野は必死にこくこくと喉を鳴らして飲み込んで行く。
「く、が…はぁ、くるし…」
「ごめ、でも…もうちょい…」
苦しそうな永野の声を聞きつつ、失った理性は戻らず、俺は永野を貪り続ける。
身体にも触りたかったけど、今はとにかく、永野とキスがしたい。
それから数分、俺達はひたすらに唇を合わせていた。
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