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「よっしゃあ!!!」 「久我うるさい」 「わ、わり。でもマジ死ぬほど嬉しい」 「死ねば」 「今は何言われても全然平気だわ」 「…馬鹿アホ単純ヘタレ変態マゾ」 「そんな俺が、良いんだろ?」 「…ムカつく」 ムスッと拗ねる永野だが、俺の胸元にぴったりとくっ付いてる。 ついに、俺は永野の恋人になれた。そんな夢の様な現実に、俺はもう感無量。もうこれ以上望むものは無い。 この気持ちを榊原と神崎に伝えたい。 まぁ、それは後でって事で。 「永野」 「わっ…」 俺はゴロッと向きを変えて、再び永野を下へ組み敷いた。 「永野、抱いていい?もう何週間永野に触って無いんだ」 「自分が悪いくせに」 「う、まさしくその通りです…」 「…良いよ。今日は、好きにさせてあげる」 さっき散々キスしたけどもう一回。今度は軽く触れるだけのキス。唇を少し離し、交わる目線。すっげぇ照れるけど幸せだ。 俺は永野の服を流しながら身体中にひたすら口付け舌を這わせた。 白い肌はピンク色に染まり、涙目で潤んだ瞳。小さく開いた口から漏れる乱れた吐息。露わになった勃起した性器からぷくっと溢れる先走り。それが性器を伝い、ヒクつくアナルへと流れて行く。 興奮のあまり薄れる意識の中俺は必死に意識を保ち、荒い呼吸をしながら己の完勃ちしたそれを濡れたアナルへくちゅっとすり付けた。 「っは、久し振りだけど…加減できねぇかも」 「…久我の、こんな大きかったっけ」 「ちょ、今触んなっ、あッ…」 アナルへずりずりとすり付けていた性器を、永野が指先でスルリと撫でた。 それだけで俺は達しそうになり、慌てて根元を自分で握り込む。 必死に耐える俺を他所に永野は指先でどくどくと脈打つそれをなぞり、入口とぴったり合わさる先端を擽る。

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