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「っは、は…永野…」
「ッ、あ、う…」
どのくらいの時間が経ったのだろう。その位、俺達は時間を忘れ行為を続けていた。
もうお互いに精液は出し尽くし、既に何度も空イきしてる状態。
永野に至っては身体を痙攣させて、もう意識もままなっていない。
「永野…平気か…?」
「…う、…は、あ…」
永野が楽になるように仰向けになり、永野に声をかける。
完全に脱力した永野は、頬を俺の胸元に寄せながら、ピクピクと身体を痙攣させていた。
あまりのいやらしいその姿に、俺は永野の尻をぐにっと両手で掴み、思い切り引き寄せた。
「あっ、くっ…」
「あぅっーー…!!」
すると永野は思い切り背中を逸らして大きく跳ね上がると、とうとう意識を飛ばしてしまった。
そして俺も、最後の永野の締め付けに耐え切れず、残り少ない少量の精液を吐き出すと、必死に保っていた意識が途切れた。
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「お前らさ、流石にヤり過ぎだろ」
「誰が始末してやったと思ってる」
「す、すみません…」
暫くして意識が戻った時、目の前には大層ご立腹の様子の榊原と神崎。
自分達の姿を見ると、どうやらドロドロだった身体を後始末してくれていた様だ。
永野は今だにぐっすりと眠っていたが、タオルで拭いてくれていたらしい。後始末も俺がしてあげたかったけど、流石にそんな余裕はなかった。
「それにしても、やっと二人は恋人同士になったんだな!おめでとう!」
「た、田渕!ありがとうな!」
田渕はそんな俺等を笑顔で祝福してくれた。思わず泣きそうになる俺。
「バカップルの誕生か。あんま俺の前でイチャついてたりしたら永野の事犯すからな」
「やめて冗談に聞こえない!」
バリネコな筈なのに、あまりにも現実味溢れる言葉。藍堂ならやり兼ねない!
「もう俺らに迷惑掛けんじゃねぇよ」
「本当御迷惑をお掛けしました…」
本当榊原には、今度何かお礼をしなきゃ。
みんなの言葉に一喜一憂しながら、本当に永野と付き合えたんだと再び実感する。
「久我、良かったな」
「か、がみざぎいいいいい」
そしてトドメの神崎の一言に俺はたまらず涙腺崩壊。
神崎は一番初めに相談に乗ってくれたんだ。そんな神崎にそんな事言われたら、泣くに決まってる。
「ちょ、泣いてるし」
「久我、今日は思いっきり泣け!」
「久我うぜぇ」
「ヘタレは相変わらずか」
みんな、冷たいなんて思ってごめん。口は悪いけど、何だかんだこうやって俺と一緒に居てくれるんだ。
そんなみんなが大好きだ。
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