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第13話★

 再びベッドへと上がった。タオルを森本の下に敷いてから取り出したローションを掌に多めに絞り出す。森本の足をゆっくりと持ち上げた。露わになった後孔へとローションを塗りつけて、そのまま円を描くように孔の周りを慎重に解していく。  「指、入れますよ」  そう言って、中指を1本、ゆっくりと挿入した。 「んっ……」  森本が微かに声を上げた。この辺りは倉田も未知の世界だった。男同士のあれこれを一応調べてはみたものの、経験があるわけではない。最初は探るように指を回しながら動かした。  もっと時間がかかるかと思ったが、森本のそこはもう本数を増やしてもいけそうなくらい広がっていた。徐々に本数を増やしながら森本の中で指を動かした。 「あっ……はぁ……」  森本が倉田の指の動きに合わせて声を出した。更に指をぐっと押し込んで、感じるところを探る。ふと、奥の方に盛り上がった何かを感じてそこに触れてみる。 「んあっ……あっ、あっ……」  森本が激しく体をびくりと震わせて仰け反った。どうやらここが、敏感なあの場所らしい。倉田は容赦なく、その部分を攻めた。森本がいやいやと首を振って、潤んだ瞳でこちらを見た。 「ここ、気持ちいいですか?」 「あっ……あのっ……いやっ……ちょっ……あっ、あっ」  森本すらも何を言っているのか分かっていなさそうだった。途中からは声にならない声を上げて、耐えられないとでも言うように腰をくねらせていた。倉田はその様子をじっと見続ける。  その視線を感じたのか、森本が瞑っていた目を開けて、倉田を見た。視線がぶつかると、恥ずかしかったのか、森本は両腕で顔を覆ってしまった。そのままの状態で快感にひたすら耐えているのが分かる。  長い間、指で森本の中を犯していた。ローションの擦れる音が森本の喘ぐ声と混ざり合う。 もう、ヤバい。  森本のこの姿をもっと堪能していたかったが、さすがに倉田が限界だった。ゆっくりと指を抜くと、素早くゴムを付けた。森本の正面に回って森本の両足を掴むとぐっと押し曲げる。  森本が両腕をそっと外してちらりと倉田を見た。 「……挿れていいですか?」  そう聞くと、森本がこくりと頷いた。

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