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俺の契約獣は優秀でした
「佐々木葵様、私に御命令を」
「ルーイ、俺に勝利を授けよ!」
「承知致しました。この命をかけてご期待に添えましょう」
燕尾服を着た赤髪の青年・ルーイは葵の前に立ち剣を抜く。ルーイの目の前には同じく金色の腕輪を嵌めた男と召喚獣がこちらに敵意を剥き出していた。
葵は魔法使いの一族の一人である。立派な魔法使いになるため学校で学び、16歳になったら契約獣を持つことになっていた。
「俺もついに契約できるのかって思ったけど想像と違う」
「私で不満ですか?」
「いや不満というか、まずその服何?」
契約獣は白い布を身に纏っているだけで、上半身裸といっても過言ではない。ルーイは顔がイケメンで渦巻きの角付きだった。羊やヤギが本来の姿だろうと判断する。
「私の世界では男性は上半身裸ですが」
「あっ、そうなんだ」
獣だからそんなものか。人間の姿になれるとはいえ普段は全裸かもしれない。
契約書にお互いサインしたのはいいが、戦闘力を見る必要がある。武器は剣らしいし、上半身も程よく筋肉がついていて戦うことはできるだろう。
魔法使いは街に蔓延る魔獣を制圧、管理している。魔力を求め暴走するものを捕まえる任務に契約獣が必要なのだ。
「ではご命令を」
「そうだな。まずは服を見繕う!」
「葵、契約できたのかよ」
同じクラスでリーダー格の男・ジンが話しかけてきた。コイツとはソリが合わない。
「お前も契約失敗しなくて良かったな」
「失敗なんてするかよ、俺様が」
「随分な自信ですねー」
「フンっ!余裕ぶっているが俺様の契約獣の方が強い」
ジンの後ろにはガタイのいい男がいる。ジンはルーイがほっそりしているからひ弱と思ったのだろう。
「俺のルーイの方がイケメンだ」
「庶民魔法使いさんはどこで威張ってるんだよ」
「イケメンで剣士ってことはチートな感じするだろ」
「それはお前の先入観だろ。チートキャラかなんか知らないが俺と勝負すれば分かる」
こうして戦うことになったわけだ。
「佐々木葵様、私に御命令を」
「ルーイ、俺に勝利を授けよ!」
「承知致しました。この命をかけてご期待に添えましょう」
友人から借りた燕尾服をルーイに着せ、命令する。マスターの証である金の腕輪が光り、ルーイの手には剣が握られる。
「ジン・エルビッシュ」
「あの優男を木っ端微塵にしろ」
「了解!だがよ、その前に」
「葵様、私も」
戦う気満々だった両者は張りつめた空気を壊された気分で何だと聞きかえす。
「契約書にも書いておりますが、契約獣の力は魔力が関わります。まだ貰っておりません」
「戦うのは魔力を先に貰ってからだジン」
ジンは担がれ去っていく。葵は訳がわからず魔力の注入の仕方を尋ねた。
「お任せください。身体を少しお借りするだけですから」
近くにある空き部屋に入るとルーイは葵の服を脱がしていく。何をしたいか分からず、机に寝かされるまでされるがままだった。
「ルーイ、これは一体」
「精気を貰うために身体を使わせていただきます」
「えっ」
クラスでの成績が悪い葵は契約獣のエネルギー源のことをすっかり忘れていた。授業の時に寝ていたのと、契約獣を持てることに浮かれていたのが原因だが。
「えっ、ちょっと」
「怖がらなくても大丈夫ですよ。丁寧に優しくしますから」
「あっ、待って、そこは」
ルーイの長い指が葵のナカをゆっくりほぐしていく。
「なんか、痛いような気持ちいいような」
「葵様の身体は従順ですから良い部分が分かりやすいですね」
ある部分を押すと腰が跳ね、ルーイは嬉しそうに何度も刺激する。
「そこっ、や、なんか、変に」
「では入れますね。私達が初めて繋がる瞬間ですよ」
普通の顔であると思っている葵は、イケメンの顔が近づいてきてイケメンは眩しいということを知った。
「少しずつ入れて動きますが、遠慮なく声を出していいですよ」
「ん、あっ、ああ、ルーイのが」
「大きくなりました。葵様のナカは熱くて気持ちいい。精気も美味しいです」
頭がふわふわしながらルーイの優しい愛撫によがり、あっという間に出されたのが分かった。
「勝負どころじゃなくなったな」
「そうですね。彼の契約獣は私より体が大きく魔力の消耗も多そうです。今頃、がっつりと食べられているでしょうね」
「ルーイはさっきより血色良さそうだな」
「はい!大変美味でした」
ニコニコするルーイにまあいいかと思った葵だった。
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