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最終話 ⑱★
「あ……ん……」
夕食を食べてからテレビを見てのんびりしていたが、ほどなくして2人ともベッドで裸になっていた。随分久しぶりな気がする樹の愛撫を余すことなく受け止める。
気のせいか、いつもより自分の息が上がるのを早く感じた。興奮が強いのだろうか。
ぐっと、樹の指が圭介の中に侵入してきた。
「あっ……」
思わずびくりと腰が波打つ。樹は慣れた手つきで圭介の中を掻き回した。
「あっ……あっ……んっ……」
その間にも圭介の乳首の上を樹の舌が器用に動き回る。圭介は我慢できずに樹に訴えた。
「たつき……もっ……挿れて……」
「分かった」
樹が圭介をうつ伏せにして後ろから繋がろうと圭介の尻を持ち上げた。腕を伸ばしてそれを止める。
「前からがいい」
樹は微かに笑って圭介の訴え通りに圭介の体を反転させると、ぐっと両脚を掴んで持ち上げた。ぐっと樹が中に入ってくる感覚を目を閉じて受け止める。
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