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第六章・4
「ひぁッ、あ! ぅあぁあ、あぁ!」
体内を、誠の精が襲ってきた。
濁流のように注がれる、大量の体液。
「んんぁ! やッ、ヤぁあ! あぁあん!」
内臓まで、叩きつけられる心地がした。
内を潰されるように、腰を擦り付けられた。
「射精で、お前もイッたのか」
誠はまだ不満げに、腰を退いた。
再び、打ち付けられる気配がした。
ダメだ。
これ以上されたら、また僕が僕じゃなくなっちゃう。
その前に、伝えたいことが。
「か、のう、さ……ん」
ぴくり、と誠の眉が動いた。
涙を流し、蕩けた顔をしながらも、瑞樹は必死で訴えて来た。
「明日も、バラ育てましょう……。頑張って、青いの、咲かせましょう……」
それだけ言うと、ふぅっと瑞樹は気を失った。
激しすぎる性交は、心に傷を抱える瑞樹には、まだ過酷だった。
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