60 / 67

第八章 青いバラの花言葉

 壊れた機械のように、誠は瑞樹に欲情を叩きつけていた。 (これ、が。これが、Ωのフェロモンの持つ力か!)  いくら果てても、尽きることのない精。  もう、何回瑞樹の内に放っただろう。 「はアッ、はぁっ! やっ、やだッ……。これ……、ヤッ! やぁッ!」  ナカが、きゅんきゅんしてるぅ。  奥、深すぎ……ッ! 「叶、さん。当たって、る。だめ、だめぇえ……ッ!」  瑞樹の締め付けがキツくなり、内がうねってきた。 「イヤか? ダメなのか?」 「い、い……ッ。気持ち、悦いからぁ……っ。だ、め。もぅ、イきそ、うぅ……ッ!」 「一緒に、イこうか」 「はッあ。叶、さんんッ!」  瑞樹の、誠の呼吸が乱れてどんどん速くなってゆく。  熱い昂りが、二人を包み込む。 「ハァッ、ハァッ、あ! ひ、あっ、あッ。んあぁアア!」  瑞樹が果てるとほぼ同時に、誠は彼の内に射精していた。

ともだちにシェアしよう!