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第7話 誓い
「大丈夫か」
「うん…幸せすぎて夢みたい」
裸のまま大好きなキールの腕枕におさまったセラは幸せそうに微笑んでいます。
キールは、セラの艶やかな髪を撫でたり、指に絡めたりしながら満足そうにセラを見つめました。
2人とも果てたばかりで、まだ呼吸も整っていません。
全身を心地よい疲労感が包み込んでいます。
このまま目を閉じたらすぐに眠ってしまえそうです。
「キール…ありがとう」
キールの胸に手を添えたセラが囁きました。
「ん…どうした、急に」
「俺ね、キールに出逢えて…本当の愛の意味を知った気がする。家族と離れた事で家族の愛を知る事ができたし、愛する事や愛される事の喜びを知ったよ。ありがとう、教えてくれて」
セラの言葉にキールの胸は、春風のように温かくなりました。
自分の想いが伝わっていた事が嬉しかったのです。
「俺もだ。セラに出逢って愛し合う幸せと家族の愛を知った。教えてくれてありがとな」
セラも嬉しそうにうなずきました。
「これからももっと教えて。たくさんの愛を」
「あぁ、俺にも教えてくれ。それから…2人の愛を一緒に育んでいこうな」
こうして心も体も結ばれた2人は手を繋いで誓いの口づけを交わしました…。
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