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第6話 交わり(※)
「抱いて…」
セラの想いを受け止めたキールは、最初のようにセラを寝台へ寝かせました。
セラは先を期待するようにじっとキールを見つめながら華奢な脚を開きます。
その色っぽい仕草に、キールも我慢の限界でした。
ずっと愛おしいセラが欲しくて欲しくて仕方なかったのです。
「挿れてもいいか」
キールは丸見えになったセラの可愛い後孔に、弾けそうな自分自身を押し当てて擦りつけました。
「うん、挿れて…。キールが欲しい」
2人は息を合わせてゆっくりと体を繋げました。
初めて感じたお互いの体は熱くて、繋がっている部分が溶けてしまいそうです。
2人の頰を幸せの涙が伝いました。
「やっと一つになれたな」
「うん、嬉しい…」
2人はぎゅっと抱きしめ合ったり、口づけを交わしたりしながら体が馴染むのを待ちました。
「ん……ぁ…ふっ…んんっ///」
最初は触れるだけだったのに、口づけはどんどん深くなります。
舌を絡め合ったり、頬の内側をくすぐるように舐めたり。
角度を変えながら何度も何度も口づけを交わしていると、時々セラの火照った中がキュ…キュ…とキール自身を締めつけます。
それに応えるように少しずつ腰を動かすと、セラの表情がとろけていきます。
「キール…もっと動いて…」
キールが動いていいかと聞くより先にセラがキールを求めました。
「動くぞ」
キールはセラの頰や髪を撫でながら腰を進めていきます。
セラの媚肉は甘えるようにキール自身にまとわりつきます。
心も体もお互いを求めるキールとセラの想いは同じです。
経験した事のない気持ちよさに、すぐに達してしまいそうです。
セラも愛おしい人と一つになる悦びと戸惑いを感じていました。
今までセラを抱いてきた男たちは欲望でぎらついた瞳をしていたし、すぐに体を繋げようとしてきました。
優しく髪を撫でられる事も、愛を囁かれる事もなかったのです。
キールは宝物に触れるように、自分を大切にしてくれるのです。
セラはそれが嬉しくて、心が満たされていくのを感じていました。
「好きだ、セラ」
愛の言葉、優しい口づけ、両腕の温もり…セラは自分が世界で一番幸せだと思いました。
「好き…キールが好き…」
愛する人の体で、自分の奥が押し拡げられていく感覚。
セラは内壁を収縮させて悦びながらキールの全てを受け入れました。
「ん…、ぁ、はぁん…」
抽送を繰り返しながらセラ自身に触れると、全体が張り詰めていて今にも弾けそうです。
「先に出すか」
全体を包み込むようにして扱きながら、先ほど口内に見つけたセラの性感帯をじっくり舐めると、セラの体がふるふると震え始めました。
「…一緒がいい…///」
限界が近いセラは、キールにしがみつきながら追い詰めるようにキール自身を締めつけます。
キールも果ててしまいたい衝動に駆られました。
セラが達したのを見計らって、自分は体外で達しようと心づもりをしていると、セラが首を横に振りました。
「だめ。このまま…中に出して…。キールが欲しい」
「セラ、お前…///」
頭ではだめだとわかっていても、潤んだ瞳で請われたらそうしてしまいたくなります。
キールも愛するセラの奥深くに一滴残らず注ぎ込みたいと思っていたのです。
「大丈夫、お願い…」
戸惑うキールを捕まえるように脚を腰に絡みつけて固定したセラは、瞳を閉じてキールから与えられる快楽に身を任せました。
「あぁっ…出る…!も…出ちゃう…///」
「いいぞ、俺も出すぞ」
セラの切羽詰まった可愛い喘ぎ声を聞いたキールはセラ自身を強めに握って扱き続けました。
「あっ…はぁ…キール…!キール、出ちゃうの…あぁぁぁんっ///!!」
背中を弓なりにしならせて果てるセラを見つめながら、キールもセラの最奥へ体を埋め、絶頂を迎えたのでした…。
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