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番外編②

本編終了後の話 神社を後にして、ユーリとはそこで別れた。たぶん、気を遣ってくれたんだろう。僕は意を決して、いちくんの右手に自分の左手を絡ませた。 自然ではないし、互いの息があって結ばれたわけでもなかった。でも、確かに僕の左手はいちくんの右手と繋がっている。それだけでああ、やっと僕は何年も続いた片思いを終わらせることが出来たのだと実感する。 「夢、これから光が夕食一緒に食べないかだって。」 「うん。いちくんがいいなら、一緒に食べよう。」 「もちろん。そのつもりだよ。それに、光に報告しないとね。」 なんの報告かなんて、聞かなくても分かる。だけど、ついこの後来るだろう未来に、僕は勝手に想像して赤面した。 「あれ、夢と優斗何かあった?」 光と待ち合わせ場所であった瞬間、光はそう呟いた。びっくりして光を凝視する。光はふふっと穏やかに笑った。 「夢、良かったね。」 「うん。」 伝えなくても分かる。 話さなくても分かる。 そういえば、僕たちは初めはそうだったね。 「ねぇ、光。僕、今すごく幸せだよ。」 「うん。僕もだよ。」 お互いに目を合わせて笑った。 「あっ、優斗!僕の夢を泣かせたら容赦しないから!」 「そうだね…。もう絶対に泣かせない。ああでも、光。夢はもう光のものじゃなくて俺のものだから。」 「はぁ?そ、そんなわけないよね?夢。って夢!惚けてないで何か言ってよぉ。」 目の前でぎゃーぎゃー騒ぐ光と、それを交わすいちくん。 僕はこんなに温かい愛を与えられている。 きっとそれはこれからも変わらぬ永遠の愛だ。 だからこれが僕の愛され方 ーーー これにて番外編も終わります。 有難うございました。 次回作もどうぞお読み頂ければ嬉しいです。 (R18の総受けと親衛隊隊長の片思いとで悩んでいますが、1週間後には決める予定です。)

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