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第7話(※) 〜side.寛希〜

果てた後のまったりタイム。 久しぶりの千早(ちはや)とのセックス。 嬉しかったし、悦ぶ顔が見たくて張り切り過ぎた。 汗だくの体で千早に触れるのも悪いと思ったし、イッたばかりの千早はまだ体をビクビクさせてるから、そっとしておいてやった方がいいと思った。 でも気配だけは感じていたくて、肩が触れ合うくらいの距離で並んで横になる。 千早は嬉しそうに体を寄せて、自分から俺の腕枕におさまってきた。 俺の腕の中で見せる穏やかな笑顔。 あぁ、俺はずっと千早のこの笑顔が見たかったんだ。 そっと抱きしめて髪に触れた。 「ねぇ、寛希(ひろき)…」 俺の胸に手を添えながらじっと俺を見る。 「ん、どうした?」 「もし…エレベーターが故障しなかったら、俺たちどうなってたんだろう…と思って。ゆっくり話す事もなかっただろうから、こんな風に抱き合う事もなかったのかな」 淋しそうな千早の表情。 自分で言い出したくせに涙ぐむなんて可愛い奴だ。 「それはないな。キッカケは違うだろうけど、絶対またこうやって好き同士になってたはずだ」 「…どうしてそんな事わかるの?」 「俺が千早をあきらめる気がないからだよ。絶対千早に気持ちを伝えて、また千早に好きになってもらうって決めてた」 おでこにチュッとキスをすると、照れながらうつむいた。 「どうしてそんなに俺の事…」 「そんなの決まってるだろ、千早の側は心地いいし、千早の笑顔を見ているだけで癒される。いるのが当たり前だと思うくらい千早を愛してるからだ」 千早に想われてるって確信した俺は無敵だ。 3年間の想いをぶつけるように『好きだ』と『愛してる』を伝えた。 「あ…ありがとう///」 可愛い可愛い俺の千早。 恥ずかしそうなのにどこか満足そうだ。 俺も少し欲が出てきた。 千早にも『好き』と言って欲しい。 贅沢な望みだってわかってる。 千早が想いを受け入れてくれただけで充分なはずなのに。 「千早はどうだ、俺の事好きか?」 「わ、わかってるでしょ、そんな事///」 「わかってる。でも千早の言葉で聞かせてくれよ」 「や…、セックスした後は恥ずかしいから」 今さら照れる姿もとびきり可愛い。 もうちょっといじめたくなる。 「言ってくれよ。言わないとイタズラするぞ」 耳元でちょっと低めの声で囁いた。 千早は俺のコレに弱い。 頰を染めた千早の『好き』を待つ。 「ん、いいよ…イタズラしても///」 上目づかいで俺を見ながら、ヤラシイ手つきでゆっくりと俺の胸板を撫でた。 「なっ…、お前それ…///」 こんな状況で誘うなんて反則だ。 その仕草や表情に興奮した俺の下半身が一気に元気になった。 「…もう1回…しない?」 千早は硬度を増した俺自身に触れた。 する!します!! 千早が望むなら何度だって『ハイ、喜んで!!』だ。 「嬉しい」 千早が子供のように無邪気に笑う。 あぁ、きっと俺はこうやって千早に振り回されて生きていくんだ。 千早の言動に一喜一憂したり、無理難題も受け入れて叶えてしまったり。 でも、きっとそんな毎日も幸せだ。 俺の幸せは千早の笑顔を見る事だから。 「千早、愛してる…」 瞳を閉じて俺のキスを待つ可愛い唇にそっとキスをした…。

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