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鬼畜会長と子羊ちゃん 4話
嫌だと言って止める相手じゃない事くらい知っている。
でも、ドアの向こうに東雲が居るかもしれない、好きでもない男にイジられてイク姿を見せたくない。
ドアについた手のひらで拳を作って必死に我慢した。
「照哉、良い感じに絞めてくるじゃねーか、このドM」
耳を舐めながら囁いてくる。
まるで楽しむように奥にある照哉の感じる箇所を何度も突く。
腰を振られる度に照哉も揺れるし、肌がぶつかる音がパンパンと部屋に響いている。
外に聞こえないかと気が気ではない。
そんな中、我慢の限界だ。
うっ…
ヤバい……、いき……そうっ、
「息荒くなってんな?もう限界か照哉?」
言われた通りに息はかなり激しくなっていた。
会長は照哉のイキそうなモノの先端を執拗に攻める。
尿道を爪で弄られ、
「やぁ…………」
短く声を上げ、会長の手のひらの中に射精してしまった。
「イッちまったな」
会長は照哉の精液で濡れた手を彼の口元へと持っていき、「舐めて綺麗にしろよお前が汚したんだ」と命令する。
くそエロオヤジ、ぜってえ、いつか殺す!
仕方なく照哉は舌で会長の手を舐めた。
まずっ…………。
自分のモノだが不味さは変態エロオヤジと同じだ。
手のひらから指の間を丁寧に舐めていく。
くそまず!!眉間にシワが寄ってしまう。自分のを舐めさせるって、本当、変態。
舐めていると、会長の指を口の中に入れられ、それをしゃぶれという事なのだろうと、しゃぶる照哉。
「いい子だな照哉は…ご褒美あげないとな」
素直に言う事を聞く照哉にニヤニヤしながら会長はガンガン腰を振る。
何がご褒美だよ!くそったれ!!
身体を激しく揺すぶられて、照哉はドアを爪でガリガリと引っ掻く。
早く射精しろよ、くそオヤジ!!
心で悪態をつく。
そして、ようやく照哉の中に射精した。
「久しぶりの中だしはどうだ?」
耳元で囁かれる。
「終わったらとっとと、抜けよ!」
文句を言う照哉だったが、変態エロオヤジのセックスは一度始まると長いというのを忘れていた。
今、イッたばかりの癖に照哉をまたベッドへと戻すと第2ラウンドを開始する。
変態エロオヤジは絶滅しろ!
照哉はそう叫びたかった。
******
照哉さん、屋上にも居ない。
戻ったのかなあ?
そう考えながら何気なく空を見上げた。
少し星が見える。
周りが明るいせいで少ししか見えない。
しょうがないよね。
東雲が育った場所は星が綺麗だった。
ホタルも飛んでいて、ホタルは地上の星だよと亡くなった父親に教えてもらった。
ホタルみたいなあ…。
東雲はその場に寝転がり星を見つめる。
金貯まんないなあ。
ため息が出る。
ごめんね、お父さん…………。
まだ取り返せないや。
東雲は見ている空が霞んできて、慌てて涙を拭く。
「東雲」
名前を呼ばれて自分を覗き込む照哉の顔。
「何泣いてんだよ」
心配そうな顔をする照哉に手を伸ばして、つい抱き付いた。
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