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鬼畜会長と子羊ちゃん 13話
「じゃあキスだけで我慢してやるよ」
「上から目線で言うな。つうか、キスもしねえし!」
ジロリ睨む。
「その反抗的な態度が俺の性欲を倍増させんだよ」
会長は照哉の腕を掴むと壁に押し付け、無理やりキスをする。
舌が蛇のように照哉の口内を我が物顔で履い回る。
嫌がってはねのける事も出来るが、それをやったら会長を喜ばせるだけ。
壁に押し付けられた両手に会長が自分の指を絡めてくる。
そして、何度も、何度も角度を変えて深いキスをされた。
その深いキスから解放されたのは会長の上着のポケットの中の携帯電話の着信音。
唇を離し、電話に出る会長。
「分かった」
短く返事を返すと、 「さて、仕事だ」と照哉にもう一度キスをして離れた。
*******
進行方向に背が高い男性が立っている。遠目にも目立つルックスをしているのが分かる。
「タケル」
会長は背の高い男をそう呼んだ。
タケル?
照哉はその名前に反応した。
元恋人の名前。 この男性が?
しかも、テレビで見た事がある。
照哉が小さい時に良く歌番組で見かけていた人物。
凄く人気があったロックバンド。
照哉の母親もハマっていた。
Pleiades(プレアデス)のギタリストでリーダーのTAKERU。
元恋人?
彼も同性愛者だったのかと照哉は思った。
そして、公表されている年齢より若く見える。
今は何をしているんだっけ?
……あ、そうだ会社経営しているはず。社長だ!!
そして、TAKERUと一緒に男性も居て、その男も見た事がある、確かSAKUMAブランドの佐久間だ。
彼の服は人気があり、幸太やユウヤも着ていたりする。
会長、顔広いなっ………鬼畜で変態だけど。と照哉は思った。
照哉は資料を配ったり、雑用係として呼ばれたようだった。
少し離れて会長の仕事を見ている照哉。
鬼畜で変態でエロおやじだけど、仕事は出来る。そうじゃなければ会社は大きくはならない。
仕事の時は真面目な顔で普段の会長からは想像出来ない。本当、わかんねえよな……。会長を見つめる照哉だった。
*******
「照哉、事務所に来い」
話が終わったのか会長からいきなり別の部屋へと連れていかれた照哉。
「なんだよ?」
と聞く照哉を壁に押し付けキス。 流石に照哉は抵抗。
「まだ仕事中だろーが!」
会長をはねのける。
「うっせえ!さっきも言っただろ!ムラムラしてるって、ここでやらせろ」
無茶苦茶な理由で会長は抵抗する照哉を後ろに向かせると無理矢理、下だけをずらした。
あわらになる彼の尻。
形の良い彼の尻には夕べつけたキスマークの後。
指を唾液で濡らし小さくすぼむ彼の穴へと挿れた。
「んっ」
思わず漏れる照哉の声。
壁に押し付けられながら穴をいじられる彼の姿がかなりいやらしく映る。
頬を壁につけ、口から吐く息は荒い。
「気持ち良さそうだな」
耳元で囁く。
気持ち良くなんてない。嫌がるのに無理矢理挿入された指が中を掻き回す。
「早くぬけっ、アンタ仕事中だろ」
悪態をつく照哉の耳たぶを軽く甘噛みをしながら、
「ムラムラしてたまんねえんだよ」
と言う。
「元恋人来てんのにアンタやっぱ変態」
「タケルが気になるか?ヤキモチなら嬉しいがな」
「TAKERUって同性愛者だったんだな、アンタと付き合うなんてド変態」
「なんだ、若いくせに知ってんのか?Pleiades。まあ、付き合ってたのも十代の頃だしな」
「俺なんかより元恋人とヤッたら?」
「この前やろうとしたら拒否られたさ。タケル、可愛い恋人が居るんだよ、SAKUMAブランドの専属モデル」
「えっ?工藤拓海?それともHIROTO?」
工藤拓海は人気若手俳優。
いろんなドラマで見かける。
モモやユナや幸太達がドラマを良く見ていた。
HIROTOはアイドル。
「工藤拓海?ああっ、あの男もいいなあ。犯してみたい。でも、違うな。今の新作のモデルだよ」
会長の指が2本から3本に増やされ、指の出し入れが早くなる。
照哉の息も徐々に荒くなっている。
指の動きと吐く息が同じリズムだ。
指を抜くと、今度は尻の高さまでしゃがみ込んで会長はそこに舌を這わせる。
指で広げて唾液を中に入れ込むように舐めていく。
視線を上げて照哉の様子を後ろから観察する。
目を閉じて息を荒く吐き、腰が微かに動いているようだ。
最近、セックスに反応をするようになってきた照哉。
前は人形を抱いてるようだった。
そろそろだな。
充分に濡らすと会長は照哉を前に向かせ、「しゃぶれ」と命令をする。
会長は照哉をしゃがませ、自分の股間へ頭を持って行く。
命令されるがまま、照哉は会長が穿いているスラックスのファスナーを下ろし、彼の陰茎を外へ出した。
いかせれば、早く終わる。
照哉はフェラを始めた。
「お前の唾液でちゃんと濡らさないと挿れる時痛てえぞ」
とフェラする照哉の頭を持ち動かす。
自分の口内にある会長の勃起した陰茎。
噛み切ってやろうかと思った。
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