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会いたい 6話
「成果はバッチリ。試したから。」
「声、凄かったぞ」
「やっぱり聞こえてた?ユウヤくん美味しかったよ」
小木は悪びれた様子もなく会長にニコッと微笑む。
「薬の副作用とかは?」
「使い過ぎたらユウヤくんみたいにいくらでも欲しがるようになるだけ。まあ、トリップしてるから記憶ないかもね」
「少しの量なら記憶残るのか?」
「体質にもよるけど、その子なら少量でもエロくなるよ。」
と東雲をチラリと見る。
「そうか、記憶飛ばれるのは面白くないからな。後からイジメられない」
ニヤリと笑う会長。
「さすが薫ちゃん鬼畜!あっ、ねえ……その子、東雲って名字なんだろ?東雲ユキと関係あんの?」
「懐かしい名前だな………なんもねえよ」
「あっそ、ならいい。点滴終わるから外すよ。薫ちゃん、この子連れて帰って媚薬使うんだろ?」
東雲の点滴を外しながら小木が言う。
「いつも思うんだが、………お前、真顔でエロい事聞いてくるよな?」
「うん。俺、変態だし」
「一応自覚してんだな」
「まーね。じゃあ、感想聞かせてね」
と小木は点滴を回収して部屋を出て行った。
会長は東雲に自分のコートをかけると抱き上げ、駐車場に向かう。
くそ、 こんなに軽くなりやがって!
東雲を抱き上げた感想。
無理やりでも食事させてやる!
********
カタンッ、
音がして照哉は目を覚ました。
ケッ、あの変態戻って来たのか。
照哉は東雲が使っていた部屋を使っている。
夜、ここに寝ても無理やり会長の寝室に連れて行かれてて、夕べも寝込みを襲われ肩に担がれベッドへ。
胸くそ悪い!
ここに来るのかと思っていたが、寝室へ入ったようで、照哉の居る部屋には来ない。
ホッとする照哉はまたウトウトし始める。
ゴト、
ギシッ、ギシッ、
耳に入ってくる聞き慣れた音。
ベッドがきしむ音。
抱かれる度に聞いている音。
誰か連れ込んでんのか?
そう思った。
ここは薫ちゃんのプライベートだから人をあまり連れて来ない。灯はそう言っていたのに、
け、変態め!
ヤキモチとかじゃなく、やはりいい加減だったと笑える。
連れ込む相手が居るなら今夜は相手しなくて良いのかな?とホッとした。
トイレに行きたくなり部屋の前を通ると生々しい行為の音と声。
「力抜け、お前が痛てえぞ」
「もっと腰を振れ」
罵倒するような声とパンパンと肌同士がぶつかり合っている音。
相手の喘ぎ声も聞こえてくる。
変態野郎!
通り過ぎようとした時に何かを感じた。
喘ぎ声の主を知っているような。
好奇心にかられ、ドアに近づき、そっと開ける。
見えて来たのは裸の会長の後ろ姿と、相手の広げられた脚。
会長の腰が激しく動いている。
「うっ、うっ、んんっ」
相手の呻くような声。
若い男のようで、正直うめき声だけじゃ分からない、
でも、次の瞬間、
「や、会長……もう、抜いて下さい、痛い」
と相手の声。
しかも知ってる声。
「うるせえよ東雲、腰ちゃんと振れ」
と会長の声。
やっぱり東雲だ!
なんで?なんで?
どうして東雲が?
照哉はドアを勢い良く開けると中へ。
「よお、照哉」
自分を見てニヤリと笑う会長。
「クソ野郎。東雲に」
睨みつけ、言葉を吐き捨てる。
「いや、照哉さんみないで」
照哉に気づき涙目でこちらを見ている東雲。
彼の顔は赤らみ、身体中に愛撫された後、そして今も会長のを挿れられ身体を揺すられている。
「やめろ!離れろ」
会長から東雲を引き離そうとする。
「嫌だね。東雲のヴァージンを頂いてる最中なんだよ。なかなか良いぜ?仕込んでやるつもりだ」
「ふざけんな、死ねよクソ野郎」
殴りかかるが、会長は照哉の腕を掴み、
「お前も脱げよ、2人で東雲を可愛がろう」
とニヤリと笑い、東雲から自分のを抜くと照哉を羽交い締めにして、乱暴に服をはいだ。
「さ、照哉、東雲に見本見せてやれ、俺とセックスする時どうするのか」
会長は東雲の目の前で照哉を犯し出す。
「クソ野郎、てめー覚えてろよ!ぜってえ殺す」
照哉はそう叫びながら、会長に犯され、東雲の目の前でセックスをさせられた。
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