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リビングをのんびり見回し「瑠維らしいや」と思いつつも、何となく物寂しさを璃音は感じた。
三人が暮らしている家だというのに、妙な違和感がある。
『……………?
そっか………。
瑠維の気配が強すぎるんだ…』
何となく腑に落ちて、瑠維に聞こえないように深い息をつく。
キッチンでお茶を煎れている兄の背中に、焦燥や寂しさが見て取れるのだ。
「お待たせ」
「ううん。ありがとう」
お茶を受け取りながら、瑠維の表情もさりげなく確認する。
『…………やっぱり…。
少しやつれた感じするなぁ…』
心がツキリと痛む。
いきなり本題に入るのも何なので、気になりながらも当たり障りのない話から切り込もうと決めた璃音なのだった。
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