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「………………なるほどね…。  一ヶ月以上も肌を合わせてないんだ…。  そりゃ悲しくもなるし、気持ちも沈むよ…」  深い深いため息を零し、璃音は瑠維の背中を撫でた。 「…や、その…、仕方ないだろ…二人とも…忙しいんだし…」  視線を下に落とし、瑠維は小さな声で呟く。 「それにさ…、忍も玲も…大事な仕事してるし、世の中の…役に立ってるだろ…?  なのに、俺…、俺…っ、その…、………メシ作るしか…取り柄ねぇ…から……っ」 「……瑠維。  ………それ、本心で言ってる?」 「………………っ」  今まで聞いた事のない低い璃音の声に、瑠維は息を飲んだ。  「ねぇ瑠維…?  僕らは男だけど、常に受け身の立場だよね。  だけどね…、愛される事を受け身にしちゃダメだと思うんだ。  愛して貰いたい時は、ちゃんと言わなきゃ…。  違う?」 「………ダメだって…。  俺は………そんな我が儘言っちゃダメなんだ…。  あの二人を困らせたら…っ」  しおしおとうなだれる瑠維に、璃音はしんなりと眉をひそめた。

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